約2年間のインターンを終えてメトロポリタン美術館を去るとき、私の上司が2冊の本を送ってくれた。
1冊は当時携り、2011年11月に再オープンしたイスラムギャラリーのカタログ、もう1冊は夏に期間限定で展示されていたアレキサンダー・マックイーン展のカタログ。
今日久々にそのカタログを手に取り、展示会場を度々訪れた去年の夏を思い出す。
141年というメトロポリタン美術館の歴史の中で歴代8位、661509人という観客数誇るアレキサンダー・マックイーン展”Savage Beauty”、すべての奇跡が重なり合って起こった偉業に違いない。
"It is important to look at death because it is a part of life. It is a sad thing, melancholic but romantic at the same time. It is the end of a cycle - everything has to end. The cycle of life is positive because it gives room for new things."
”人が死を見つめるのは大切な事だ。なぜなら死は生の一部だから。それは哀しくて切ない、だけど同時にロマンティックでもある。すべての循環の終わりは、実はポジティブの象徴。それは、終わりによって新しいものが生まれる奇跡を呼ぶから”
そして彼は、伝説となった。
Inspire and be inspired. From small to big matters, there are things to talk about. Let's me begin......
Tuesday, August 28, 2012
Tuesday, August 14, 2012
ムーミンの生みの親
皆さんはこの女性をご存じだろうか?
彼女は、日本で大人気のキャラクター、ムーミンの生みの親トーベ・ヤンソン。
母国フィンランドではもちろん、世界中から愛されているムーミンは、彼女が描いていたイラストにある日ひょっこり現れ、今では誰もが知る人気漫画の主人公になった。
無人島での島暮らしを物語の参考にしたり、生涯独身、孤独を愛したトーベは自身を漫画家/イラストレーターよりも、画家/アーティストと認識していた。
そんな彼女は何冊かの小説を残している。その中でも”誠実な詐欺師”は私のお気に入り。
北欧という雪に覆われた閉鎖的な世界での、これまた閉鎖的な人々の営み。描写のあちらこちらから北の暮らしが伺える。
私は彼女の作品、世界観、生き方が大好き。2014年の生誕100周年までには、フィンランドに行ってみたいなあ。
Saturday, August 11, 2012
奈良美智個展@横浜美術館
アーティスト奈良美智が横浜美術館で2度目の個展を開催すると聞いて足を運んだ。
横浜美術館は割りと遠いので、”このアーティストのなら観たいな”と思わなければ滅多に足は向かない。正直、世界的に有名になった奈良氏の作品に、今までそんなに心を奪われた事はなかった。今回は反核運動での奈良氏のツイートや、作品を通しての"NO NUKES"のメッセージで彼の作品や彼自身に興味を持ったのである。
実物の作品たちを目にして、私の心は動いた。
彼の繊細で、かつ力強い作品は観る者を魅了する。特に油彩の色使いは、現実と幻想の世界の狭間に立っている様、いつまでも眺めていたくなる。
(横浜美術館エントランス内にて)
Memo:2011年2月より"NY ART NOW"というブログタイトルで続けていました私野村島弘美のブログですが、この度ブログ名を"Art & Things"に変更致しました。これからはニューヨークに限らずさまざまな土地で触れ合うアートや事がらを、私なりに綴っていきたいと思いますので、どうぞ皆様お付き合いくださいませ。
横浜美術館は割りと遠いので、”このアーティストのなら観たいな”と思わなければ滅多に足は向かない。正直、世界的に有名になった奈良氏の作品に、今までそんなに心を奪われた事はなかった。今回は反核運動での奈良氏のツイートや、作品を通しての"NO NUKES"のメッセージで彼の作品や彼自身に興味を持ったのである。
実物の作品たちを目にして、私の心は動いた。
彼の繊細で、かつ力強い作品は観る者を魅了する。特に油彩の色使いは、現実と幻想の世界の狭間に立っている様、いつまでも眺めていたくなる。
”奈良美智個展:君や僕にちょっと似ている”
横浜美術館 2012/7/14-9/23
(横浜美術館エントランス内にて)
Memo:2011年2月より"NY ART NOW"というブログタイトルで続けていました私野村島弘美のブログですが、この度ブログ名を"Art & Things"に変更致しました。これからはニューヨークに限らずさまざまな土地で触れ合うアートや事がらを、私なりに綴っていきたいと思いますので、どうぞ皆様お付き合いくださいませ。
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