今年もやってきました、この季節といえばARMORY & VOLTA!
今年は美術館の上司から借りたVIPカードを手に心身共に準備万端会場へ。
まず今年初体験のVOLTAへ。
VOLTAは世界各国の86のギャラリーがそれぞれ一人のアーティストを選んで紹介しています。そのためか、参加ギャラリーは訪ねて来る人々に対して、熱心にそしてフレンドリーに対応していました。
”アートとは何か”、と、この答えの出ない問いが大きな波となって打ち寄せて来る様な、とてつもない種類の数の作品たち。VOLTAでこれなんだからさらに大きなARMORYの会場に行ったらどうなるんだろう。
そんな中で、心惹かれたアーティストたち。
まずはメキシコ、バレンシアのEspaivisor-Visor Galleryからの写真家、Tatiana Parcero。http://espaivisor.com/t_parcero.html
自身の体のパーツ写真と、解剖学図や地図などを組み合わせて表現する独特の世界観に引き込まれました。
私が滞在した1時間半、このブースには常に人だかりができていて、作品も私が見たところ一番売れていた様です。
次にドイツ、ベルリンのPool Galleryから参加、Nicky Broekhuysen。
http://www.pool-gallery.com/
8作品かならるシリーズと3つのインスタレーションを発表してました。
私が特に惹かれたのは、まずシリーズもので(写真上参考)、真っ白な紙に小さなスタンプの”0”と”1”で十字架が崩れて、けむりになっていく様を描いています。
そしてもう1つは、本を積み重ねて作った平面に、同じく”0”と”1”のスタンプでけむりの様なものを描いた作品。
これにはかなり惹かれて、いつかこの作品からインスパイヤーされた作品を創りたいなあと思いました。
まだまだたくさん良い作品があったのですが、最後にストリートシーンを多く描くペインターを紹介。ニューヨークのLyons Wier Gallery から、Tim Okamura。
http://www.lyonswiergallery.com/tim_okamura.html
Tim Okamuraはカナダ出身で日本人とのハーフ。画家になる前はカナダのラジオ番組のMCとして活躍していたという異色の経歴の持ち主。
写真では伝わりませんが、キャンバス、特にハイライトの部分にはべっとりと油絵具が付いていて、3ディメンションな感覚を演出しています。”これが油絵の魅力だ!”というのが全体から伝わってくる、そんな力強い作品たちでした。
次回は引き続いてARMORYショウをご紹介していきます。
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