Sunday, March 27, 2011

東北関東大震災被災者のためのNYチャリティーアート展

日本の被災地の方たちのために


日本の復興のために


アートを制作している私にできること



ニューヨークに住んでいる私にできること



そんな思いから、同じ思いを持つ仲間たちとチャリーティーアート展を企画しました


詳しくは以下の詳細をお読みください


お近くの方は足を運んでいただいて


遠くの方はお友達にお知らせいただけることで


できるだけ多くの義援金を日本に送れることを願っています


野村島弘美




3月11日、日本全体を襲った地震、津波が去って10日間が経ちましたが、日本各地は引き続き余震、そして福島原発の処理が滞ったまま、多くの人たちが苦しさと不安の中の生活を余儀なくされています。今回の災害での被害総額は日本円で16兆円にものぼると言われ、今回の地震が日本にどれほどの影響を及ぼしたのかが予想されます。現在日本を離れ、アメリカ、ニューヨークでアーティスト活動をしている私たち日本人にとっても、祖国の人々が苦しみ美しい日本が破壊されている現状を見るのは辛いものです。スクリーンを通して見る被災地の現状をただ見つめていることしかできない、そんな毎日の中で ”私たちが日本の、日本の人たちのためにできること” を考えた末チャリティーショウを行うことになりました。
マンハッタンにあるアートスクール、ナショナルアカデミーデザインスクールの1階ラウンジを会場に、3月30日から4月7日まで収益全額寄付という形でチャリティーショウを行います。オープニングパーティーは30日の午後5時から8時を予定しております。チャリティーショウで得られた義援金は被害に遭われた各県の人々の元へ、ジャパンソサエティーを通して送らせて頂きます。尚、今回の展示では、ナショナルアカデミー職員の方々も多数ご参加してくださるようです。
アート作品を購入することがあまりない方も、今回のチャリティーショウを機会にたくさんのアートに触れ合ってみていただけたらと思います。お支払い頂いた金額の全てが、被災地の方々、さらに今後の日本復興に役立つ大切な義援金になることでしょう。
注意:お買い上げの際は小切手のみの受付となります。
National Academy School
5 East 89th Street
New York, New York, 10128
Tel : 212-996-1908
今回のチャリティーショウに限らず義援金の送金を希望をされている方はジャパンソサエティーに直接小切手を送られることも可能です。以下ご参照ください。
Japan Society
333 East 47th Street
New York, New York, 10017
Attn : Japan Earthquake Relief Fund
*小切手の宛名をJapan Society “Japan Earthquake Relief Fund”としてください。

Thursday, March 17, 2011

Kathe Kollwitz - 悲しみの表現者 :NY ART NOW 番外編 3/17/11

ドイツ、ベルリンで2つの戦争を経験した女性がいました。
彼女の名前はケイティー・コルヴィッツ、アーティストです。





























コルヴィッツの作品はタイムレスな魅力に溢れ、見るものを惹き付けます。

子供を失った親。

親を失った子供。

彼らの嘆き、悲しみが胸に響きます。












































































































いつも当たり前に隣にいてくれた人を突然失う辛さ。

慣れない不自由な暮らし。

そしてやり場のない不安。



何度となく人々の暮らしに襲いかかる闇を描いた彼女の作品を、ふっと観たくなりました。



東北の大震災で亡くなられた方々のご冥福を心より申し上げます。

そして被災地で不自由な暮らしを強いられている方々、どうかご自愛くださいませ。




*なお、ご興味のある方の為にドイツに幾つかあるケイティー・コルヴィッツ美術館の中から、私が訪ねましたベルリンの美術館の英語/ドイツ語サイトをご紹介いたします。
http://www.kaethe-kollwitz.de/museum-en.htm

Monday, March 7, 2011

Visit to ARMORY & VOLTA in NYC 3/4/11 Vol.1







今年もやってきました、この季節といえばARMORY & VOLTA!
今年は美術館の上司から借りたVIPカードを手に心身共に準備万端会場へ。


まず今年初体験のVOLTAへ。


VOLTAは世界各国の86のギャラリーがそれぞれ一人のアーティストを選んで紹介しています。そのためか、参加ギャラリーは訪ねて来る人々に対して、熱心にそしてフレンドリーに対応していました。


”アートとは何か”、と、この答えの出ない問いが大きな波となって打ち寄せて来る様な、とてつもない種類の数の作品たち。VOLTAでこれなんだからさらに大きなARMORYの会場に行ったらどうなるんだろう。


そんな中で、心惹かれたアーティストたち。


まずはメキシコ、バレンシアのEspaivisor-Visor Galleryからの写真家、Tatiana   Parcero。http://espaivisor.com/t_parcero.html























自身の体のパーツ写真と、解剖学図や地図などを組み合わせて表現する独特の世界観に引き込まれました。

私が滞在した1時間半、このブースには常に人だかりができていて、作品も私が見たところ一番売れていた様です。



次にドイツ、ベルリンのPool Galleryから参加、Nicky Broekhuysen。
http://www.pool-gallery.com/





























8作品かならるシリーズと3つのインスタレーションを発表してました。
私が特に惹かれたのは、まずシリーズもので(写真上参考)、真っ白な紙に小さなスタンプの”0”と”1”で十字架が崩れて、けむりになっていく様を描いています。


そしてもう1つは、本を積み重ねて作った平面に、同じく”0”と”1”のスタンプでけむりの様なものを描いた作品。





























これにはかなり惹かれて、いつかこの作品からインスパイヤーされた作品を創りたいなあと思いました。



まだまだたくさん良い作品があったのですが、最後にストリートシーンを多く描くペインターを紹介。ニューヨークのLyons Wier Gallery から、Tim Okamura。
http://www.lyonswiergallery.com/tim_okamura.html




























Tim Okamuraはカナダ出身で日本人とのハーフ。画家になる前はカナダのラジオ番組のMCとして活躍していたという異色の経歴の持ち主。


写真では伝わりませんが、キャンバス、特にハイライトの部分にはべっとりと油絵具が付いていて、3ディメンションな感覚を演出しています。”これが油絵の魅力だ!”というのが全体から伝わってくる、そんな力強い作品たちでした。


次回は引き続いてARMORYショウをご紹介していきます。