記念すべき第一回目はチェルシーのDC MOOREギャラリーで開催中の私のメントァー(師)、ロバート・クシュナー画家の個展のオープニングについて。
不況の影響を受けてニューヨークのギャラリーシーンもだいぶ様変わりしています。この1年で閉まったギャラリーも数しれず。
そんな中、今まで高くて手の出せなかった良いロケーションをフェアな価格で借りる事ができ移転するギャラリーも沢山あります。
今回のDC MOOREギャラリーもその1つで、元々は20世紀後半に栄えたマンハッタンのミッドタウン(57ストリート辺り)に構えていたのを、今回の展示からロケーションを移して開催中。
作家仲間とニューヨークのさむーい冬空の中をてくてくギャラリーまで向かいました。
参考までに、チェルシーがギャラリーとして栄えるまで、そこは工業地帯だったので、なんとなくがらーんとしているし、最寄りの23ストリート駅から遠い!今年の冬は例年になく寒いのでこたえました。
到着、そしてエレベーターが開くと、人、人、人!!!移転してから初の展示という事もあって会場は沢山の人で賑わっていました。
ロバートが主に描くのは生命力が生き生きと感じられる花たちです。
線がしっかりして鮮やかな花弁が付いた骨太な花から、果敢なげな繊細な花。
百本あったら百通りの生き方があり、それを旅先から持ってかえったアンティークペーパーに描きます。
English, Latin, Arabic, French, Chinese, Italian, and Japanese etc......
彼は私にこんなアドバイスをくれました。
” 作品と対話をすること。自分の作品に尋ねてみるのです。その線はもっと太く力強くして欲しいのか、その逆か。使っているアイデアやキャンバスに配色は合っているのか。コンポジションはどうか。作品が教えてくれる答えに耳を傾けなさい。”
彼は40年近くそんな問いかけをくり返し、自分と自分の作品に正直に向き合おうとしているそうです。
このほか、会場には6点の大きな油彩画が展示されていました。
どこかアジアの雰囲気をかもし出している油彩画たち。でもやはり選ぶ色のそれは、西洋人のローバートらしさが出ていると私は思います。
今回紹介しました画家、ギャラリーの情報は下を参照ください。
www.dcmooregallery.com
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