そんな彼女が行ったマンハッタンでの3日間のワークショップに参加してきました。
私にとってはあこがれのアーティスト、カレンとの出会いにわくわくしながら。
カレンは明るく、素朴で、版画、特に木版画を心から楽しんで作品を創る女性でした。
彼女の技術は"Reduction Woodcut"といって、色をのせたい部分を残しながら木版を削っていく技法です。
まず下絵を描いてそれを2枚(時には3枚)の板にトレースします。2枚の板を使うことによって作品にのせる色と形の幅を広げることができます。作品の中には、観ただけではとても複雑でまねのできない様々なテクニックが隠れています。
”失敗を恐れずにとにかく刷ること。その経験が次の作品に活かされる。” そんなカレンの言葉に励まされながらも私たちは悪銭苦闘。3日間という短い時間の中で良い作品を完成させようと頑張ります。
カレンが持っているテクニックや知識のほかに、35年間続けてきた作家活動の中での彼女の作品の変化にたくさんインスピレーションをもらいました。作品の変化の中で一番目を引くのは、いらないものを削ぎ落としている部分と、その確信をもった色使いです。
3月3日までマンハッタンのエリザベスアートファンデーション5階でカレンの作品が展示されています。機会のある方はどうぞ、オリジナルの作品をご覧ください。
http://www.efanyc.org/
カレン・クンツの作品/活動に興味のある方はカレンのホームページをご覧くださいませ。
http://www.karen-kunc.com/index.php